CROSSROADS Language Studio’s Newsletter January, 2024 DRAGONS

0 Comments

ヨーロッパから中国、アメリカ大陸からオーストラリアまで、古代世界全域に渡って、それぞれの文明に独自に登場してきたドラゴンは、何千年もの間、私たちとともに存続し、今日に至るまで、人類が普遍的に認識する最強のアイコンであり続けています。
しかしながら、ドラゴンが実際に存在したことを暗示する物証は全くありません!では、ドラゴンは何処から出現したのでしょうか、またなぜ私たちは、時代を問わず、場所を問わず、その姿を見れば、直ちに見分けることができるのでしょうか?

恐竜!古代の人々は、大昔に絶滅した生き物の骨を発見し、いささかの”アーティスティック・ライセンス”で、想像し、その生き物の姿を作り上げたのかもしれません。恐竜は古代世界のあらゆる場所に生息し、いたるところでその骨が発見されたことから、その地がどこであろうと、また何処であったとしても、描かれたドラゴンのイメージが似通っていることを説明できると考えられます。

もうひとつの仮説では、世界中に存在するさまざまなドラゴンの表象はすべて、人類の最も初期の祖先から受け継いだ原始的な心に描き出された心象に由来し、今日に至っても、私たちの「集合的無意識」の中に存在してることを提唱しています。

このため、この説によれば、ドラゴンのイメージは元型的であり、何処に現れても容易に認識できることを示唆しています。何千年もの間、何時の時代も芸術や文学の中で描写されたドラゴンのモチーフは、その威力を増す一方です。最近では、映画、テレビ、コンピューターゲーム、文学など、多くの現代ファンタジーにドラゴンが登場しています-例えば “Game of Thrones (氷と火の歌)”のことを思い描いてください。

しかし、ドラゴンはだいたい普遍的な姿をしていますが、文化によってドラゴンに与える特徴は多少異なっています。ヨーロッパでは、ドラゴンは「悪者」です。乙女を貪り、火を噴く怪物であり、英雄たる騎士によって退治されなければならない存在の象徴です。最も有名な戦いは、キリスト教の聖ジョージの伝説にまつわる戦いです。

しかし、西暦紀元前のヨーロッパでは、ドラゴンはそんなに悪い存在ばかりではありませんでした。ケルト神話では、ドラゴンは財宝を守る守護神でした。そしてアジアでは、ドラゴンはヨーロッパよりもずっと肯定的に捉えられています。

たとえば中国では、龍は幸運、繁栄、知恵、力の象徴とされています。
ここアジアでは、世界の他の地域と同様、中国の暦で定められた12 年に一度の「辰年」の新年を迎えています。

そして新年には、より良い明るい未来を願う多くの人々の願いが込められています。この辰年は繁栄と幸福をもたらすでしょうか?そのように信じていきましょう・・・

Happy New Year, 2024
from
CROSSROADS

CROSSROADSのNews letterをPDFでダウンロード

CROSSROADSのスタッフから、最新のトピックスやメッセージなどを毎月お届けしています。クロスワードパズルなどのコーナーもあります。

入校手順

無料体験レッスン

オンラインレッスン

お問合せ