CROSSROADS Language Studio’s Newsletter February, 2025 Margarine

マーガリンはバターの代用品としてよく知られている。料理やパン、お菓子作りに、また朝のトーストに塗るスプレッドとして世界中で使われている。
植物油から作られ、レシピによってさまざまなビタミンや有益な添加物で栄養分が強化されている。マーガリンは人工的に作られた製品で、食感、風味、色合いをバターに似せて作られていることから、顧客ベースのマーガリンに対する意見は賛否が二極化することが多い。実は、バター愛好家もマーガリン支援家も、自分の選択が正しい選択と言っている点で、概ね共に正しいと言える。
マーガリンは、特定の料理や食事制限を目標に、特定の目的で作られた。
バターの代替品というアイデアは、ナポレオン・ボナパルトの兵士たちに安価で長持ちするエネルギー源を供給する必要性から生まれたもので、イポリット・メージュ-ムーリエの1869年、フランスでの発明に感謝したい。それ以来、徐々に世界中の人々の買い物かごに入る主食となった。もともとは「バタリーン」として誕生したが、顧客からバターの模造品と揶揄されたため、その名称は廃止され、「マーガリン」と改名された。
マーガリンは、短い賞味期限、低い融点、飽和脂肪酸の含有量など、バターの弱点を補う上で、特に成功している。そのため、暑い気候の国々では、料理やパン・菓子作りに、より好まれる製品になっている。
特にアメリカ、カナダ、南アフリカでは、バターと競争できる価格への引き上げを狙った地方税の賦課に始まり、マーガリンの生産起源を呪術になぞらえた不吉で暗い含意を連想させるなど、90年代には乳製品業界からの厳しい反発に直面した。
しかし、その紆余曲折の旅路にもかかわらず、マーガリンは実用的で、往々にして健康製品で、様々な料理に使うことができる。
現代のマーガリンは、私たちが数十年前に慣れ親しんだマーガリンとは似て非なるものであることを強調しておきたい。昔からほとんど変わらないレシピで作られているバターとは異なり、マーガリンは常に研究され、開発され、改良されている。
マーガリンには、用途や好みに合わせたさまざまなレシピがある。
乳製品不使用のマーガリン、ビタミンや必須栄養素を含んだマーガリン、高コレステロールなどの健康状態に悩む人のために特別に調合されたマーガリンなどがある。
トランス脂肪酸は心臓病の主な原因であるため、トランス脂肪酸を含まないマーガリンが最も健康的な選択肢だと言える。
マーガリンは、水分が多く、トランス脂肪酸が少ない、どちらも焼き上がりの触感に直接影響することから、ベーキング料理ではバターの代わりにはならない。マーガリンは、主にシュークリーム、クッキーの他、繊細な菓子に効果的に使われている。また、通常はバターを使う伝統的なレシピをビーガン用にアレンジする際にも使われるが、ここではスティックタイプのマーガリン(トランス脂肪酸含有)の方が適している。
バター又はマーガリン、いずれを選ぶにせよ、食事には少量使い、健康に気をつけよう!
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